最初、我が奥様がトールペイントなるものにはまりだした頃、私はふ~ん、、、という雰囲気で見ていました。
そもそも絵心があるのか、ないのか、結婚して、一緒に暮らしていましたが、まったくわかりませんでした。
何か描いている。
ふ~ん。
何で、そんなこと始めたの?
どうしたんでしょう。
と、内心では思っていましたが、もちろんそんなことはしゃべりません。
怒られます。
ひたすら、へぇ~、上手だねと話していました。
そのうち、おっ、上手じゃない。
あれ、今度のは大作だ。
お~、すごいなぁ。
だんだんとびっくりするようなのを描くようになりました。
もう大昔の話なので、細かいことまでは想い出せないのですが、最初はおもしろい趣味を始めたなぁぐらいに思っていたのですが、絵心がない自分としては、途中からたいしたものだと見直したものです。
でも、私もそばにいて知識が増えてきたので、今だから言えますが、トールペイントというのは、絵心がなくても描けるのがよいところなんです。
よ~く描いているところを観察していると、図案があり、描き方にも一定の作法というか、基本技術が決まっているのです。図案集も豊富ですし、色の指定、描き方の手順も決まっているので、ふむふむこれはもしかすると塗り絵の一種ではなかろうかと途中で思ったものです。
絵心がない人がトールペイントでさらさらと描けるかどうかは、実は度胸と実行力の差ではないかと見ていて思います。